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大地
The Good Earth
 (アメリカ 1937)


製作総指揮 アーヴィング・サルバーグ
製作 アルバート・ルウィン
監督 シドニー・フランクリン/ヴィクター・フレミング/グスタフ・マシャティ
原作 パール・S・バック/ドナルド・デイヴィス/オーウェン・デイヴィス
脚本 タルボット・ジェニングス/テス・シュレシンジャー/クローディン・ウエスト/フェリックス・E・フィースト
撮影 カール・フロイント
音楽 ハーバート・ストザート
ジャンル ドラマ
受賞 アカデミー賞 主演女優賞(ルイーズ・レイナー)/撮影賞

キャスト
ポール・ムニ ワン
ルイーズ・レイナー オラン
ウォルター・コノリー 叔父
ティリー・ロッシュ ロトゥス
チャーリー・グレープウィン 老父
ジェシー・ラルフ カッコー
ソー・ヤン 伯母
ケイ・ルーク
ローランド・ルイ

内容
 アメリカの代表的女流作家パール・バックの原作の映画化で、中国ロケを敢行した大作。30年代のアメリカ映画の力と水準の高さをまざまざと感じさせる作品である。
 貧農の百姓ワンは奴隷奉公の娘オランを嫁にして苦しいながも畑を耕していく。ふたりは苦労して働き、その甲斐あって田畑は増え、子供も生まれた。
 だが大地は干ばつ、飢餓、イナゴの大群といった災害を生む。一家は苦難と闘い、やがて月日が流れて次男が成長しその婚礼の日、長年夫に付き添い苦楽をともにした妻、オランが死ぬ……。
 シドニー・フランクリンは、欧米人が東洋人を演じるという困難な問題も、巧みなメイクアップと、俳優たちの優れた演技によって解決。正攻法の演出で、原作のダイジェスト版に終わらせることなく、みごとに感動的で壮大なドラマに仕上げた。オランを演じたルイーズ・レイナーがアカデミー賞主演女優賞を受賞。