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市民ケーン
Citizen Kane
 (アメリカ 1941)


製作 オーソン・ウェルズ/リチャード・ベア/ジョージ・シェーファー
監督 オーソン・ウェルズ
脚本 オーソン・ウェルズ/ハーマン・マンキーウィッツ/ジョン・ハウスマン
撮影 グレッグ・トーランド
音楽 バーナード・ハーマン
ジャンル ドラマ/ミステリー
受賞 アカデミー賞 オリジナル脚本賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー 作品賞
NY批評家協会賞 作品賞

キャスト
ジョゼフ・コットン ジェデディア・リーランド
ドロシー・カミンゴア スーザン・アレクサンダー・ケーン
アグネス・ムーアヘッド メアリー・ケーン夫人
ルース・ウォリック エミリー・モンロー・ノートン・ケーン
レイ・コリンズ ジェームズ・‘ジム’・W・ゲティス
アースカイン・サンフォード ハーバート・カーター
エヴェレット・スローン バーンスタイン
ウィリアム・アランド ジェリー・トンプソン
ポール・スチュワート レイモンド
オーソン・ウェルズ チャールズ・フォスター・ケーン

内容
 鬼才ウェルズ監督が、25歳の若さで発表した処女作で、絶大な権力者の秘めたる人生を斬新な映画手法で洞察した傑作。
 “ローズバット(ばらのつぼみ)”という謎の言葉を残して、新聞王ケーンが死んだ。ニュース映画の記者たちはこの言葉がケーンの波乱の人生を解明する鍵になると考え、取材を開始する。
 後見人、昔の親友、後妻などケーンの人生と交錯した人々の話から、次第にその一生が浮き彫りにされていく。それは、富と権力を欲しいままにしながらも、孤独で空虚な新聞王の姿であった……。
 この作品は、当時の新聞界の大立者ランドルフ・ハーストをモデルにしていたため、公開当時、物議を醸した。しかしケーンの人生をパズル状に配列した脚本の巧みさ、それを鮮明に画面に映し出す演出力、パン・フォーカスによる的確な撮影など、完成度の高さは比類ない。
 '87年ハリウッド百年祭記念の世界映画ベスト・テンの第1位にも選ばれた映画史上の金字塔。