拡大
死刑台のエレベーター
Ascenseur pour lechafaud
 (フランス 1957)


製作 ジャン・トゥイリエル
監督 ルイ・マル
原作 ノエル・カレフ
脚本 ルイ・マル/ロジェ・ニミエ
撮影 アンリ・ドカエ
音楽 マイルス・デイヴィス
ジャンル スリラー/ドラマ/クライム

キャスト
モーリス・ロネ ジュリアン
ジャンヌ・モロー フロレンス
リノ・ヴァンチュラ シェリエル警部
ジョルジュ・プジョリー ルイ
ヨリ・ベルタン ヴェロニク
ジャン・ワル シモン・カララ
エルガ・アンデルセン マダム・ベンケル

内容
 ノエル・カレフの推理小説を、当時25歳のマル監督が演出した処女作で、罪を犯す現代人の空虚な心理を斬新な演出で鋭くえぐった傑作。
 土地開発会社の青年医師ジュリアンは、社長夫人と密通を重ね、ついに邪魔者の社長を殺す完全犯罪を企てる。だが犯行直後、帰り際に乗ったエレベーターが電源解除のため、停止してしまった。ジュリアンのアリバイは壊れたかに見えたが……。
 都会を映すノワールなモノクロ映像と即興演奏によるジャズ音楽が、情事に溺れた行き場のない男女の姿をみごとに浮き彫りにする。ヌーヴェル・ヴァーグの存在を世界に知らしめた記念すべき作品で、ルイ・デリュック賞受賞。