白夜

Le notti bianche
 (イタリア・フランス 1957)


製作 フランコ・クリスタルディ
監督 ルキノ・ヴィスコンティ
原作 フョードル・M・ドストエフスキー
脚本 スーゾ・チェッキ・ダミーコ
撮影 ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽 ニーノ・ロータ
ジャンル ドラマ/恋愛
リメイク 白夜(1971)
受賞 ヴェネチア映画祭 銀獅子賞

キャスト
マルチェロ・マストロヤンニ マリオ
マリア・シェル ナタリア
ジャン・マレー テナン
マルチェラ・ロヴェーナ 女主人
マリア・ザノリ メイド

内容
 ドストエフスキーの中編小説の映画化で、ヴィスコンティにとっては5本目の長編作品。脚本は長年のコンビを組むダミーコ。音楽のニーノ・ロータ、美術のマリオ・キアーリ、マリオ・ガブリエラと、いつものスタッフがそれぞれに手腕を発揮している。
 港町でひとりの青年が、夜ごとに恋人を待ちわびる若い美しい娘に出会う。そしてふたりは恋におちた。すべてがうまくいきはじめた時に昔の恋人が……。
 幻想的な素晴らしいセットの中で、ヴィスコンティはひたすらロマンチシズムあふれる名演出を見せる。挿入歌の「スクーザミ」も大変印象に残る。
 キャストの、とりわけシェルの美しい表情が忘れ難い。各国映画祭で様々な賞に輝いた名作。