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若者のすべて
Rocco e i suoi fratelli
(イタリア・フランス 1960)


製作 ゴフレード・ロンバルド
監督 ルキノ・ヴィスコンティ
原作 ジョヴァンニ・テストーリ/ルキノ・ヴィスコンティ/スーゾ・チェッキ・ダミーコ/ヴァスコ・プラトリーニ
脚本 ルキノ・ヴィスコンティ/マッシモ・フランシオーサ/パスカル・フェスタ・カンパニーレ/エンリコ・メディオーリ
撮影 ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽 ニーノ・ロータ
ジャンル ドラマ
受賞 ヴェネチア映画祭 国際批評家連盟賞/特別賞

キャスト
アラン・ドロン ロッコ・パロンディ
アニー・ジラルド ナディア
レナート・サルヴァトーリ シモーネ・パロンディ
クラウディア・カルディナーレ ジネッタ
カティナ・パクシノー ロザリア・パロンディ
アレッサンドラ・パナロ チロのフィアンセ
マックス・カルティエ ちろ・パロンディ
スピロス・フォカス ヴィンセンツォ・パロンディ
ロッコ・ヴィドラッチ ルカ・パロンディ

内容
 イタリアの南部移民問題を鋭く突き、南部の家族の崩壊をドラマチックに描いたヴィスコンティの傑作。
 南部のパロンディ一家は、北部の大都市ミラノに希望を託して移住して来る。次男のシモーネはボクサーとなり頭角を表わすが、次第に娼婦のナディアにのめり込み、落ちぶれる。
 ナディアは三男のロッコと愛し合うようになるが、嫉妬に狂ったシモーネにロッコの目の前で犯される。
 ロッコは兄のためにナディアをあきらめ、家族の犠牲となってボクサーとなり、成功する。だが、シモーネはナディアを殺し、パロンディ家の兄弟の絆は断たれる。
 原題は「ロッコとその兄弟たち」で、5人の兄弟のひとりひとりがきめ細かに描かれている。ナディアの強姦シーンと殺害シーンは、ヴィスコンティの気迫のこもった演出で圧巻。