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皆殺しの天使
El Angel Exterminador
 (メキシコ 1962)


製作
グスタフォ・アラトリステ
監督
ルイス・ブニュエル
原作
ルイス・アルコリザ/ホセ・ベルガミン
脚本
ルイス・ブニュエル
撮影
ガブリエル・フィゲロア
音楽
ラウル・ラヴィスタ
ジャンル
コメディ/ミステリー/ホラー
受賞
カンヌ映画祭 国際批評家連盟賞/テレビ作家協会賞

キャスト
シルヴィア・ピナル
レティシア
エンリケ・ランバル
エドマンド
ルシー・ガラルド
ルチア
エンリケ・ガルシア・アルヴァレス
アウグスト
ジャクリーヌ・アンデル
アリシア
ホセ・バヴィエラ
レンドロ
アウグスト・ベネディコ
医師

内容
 メキシコ時代のブニュエルの伝説的傑作。お得意の謎めいたオフザケ、ブルジョワへの徹底したカラカイと風刺の作品だ。
 ある夏の夜、プロビデンシア街の大邸宅ノビレ家では大パーティの準備中。ところが奇妙なことに10数人の召使は難破船から逃げ出す鼠のごとく、コソコソと立ち去る。オペラ帰りの上流階級の客たちは夜食をとりに邸に集い、しばし歓談。さて散会となるはずが、奇妙なことに誰も帰れない。
 主人ノビレ夫妻をはじめ、歌手シルビア、ピアニスト、指揮者、建築技師とその婚約者、愛人みたいな姉妹、ワルキューレと呼ばれる処女レシチア、そして残った唯一の使用人の執事長フリオら21人。
 何日か経ち、外では軍隊や金持ち連が心配げに見守るがいっこうに出てこない。食糧尽きて難民生活。金持ち同士がエゴ丸出しでいがみあい、パニックに……。
 監督いわく“謎とは美しいものだ”。