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モード家の一夜
Ma nuit chez maud
 (フランス 1969)


製作
アルフレッド・ド・グラーフ/ピエール・グランベール/バーベット・シュローダー
監督
エリック・ロメール
脚本
エリック・ロメール
撮影
ネストール・アルメンドロス
ジャンル
ドラマ
シリーズ
モンソーのパン屋の女の子(1963)<6つの教訓物語>第1作
シュザンヌの生き方(1963)<6つの教訓物語>第2作
コレクションする女(1967)<6つの教訓物語>第3作
クレールの膝(1970)<6つの教訓物語>第5作
愛の昼下がり(1972)<6つの教訓物語>第6作
受賞
全米批評家協会賞 脚本賞/撮影賞
NY批評家協会賞 脚本賞
カンヌ映画祭 O.C.I.C.賞

キャスト
ジャン・ルイ・トランティニャン
ジャン・ルイ
フランソワーズ・ファビアン
モード
マリー・クリスティーヌ・バロー
フランソワーズ
マリー・ベッケル
マリー
アントワーヌ・ヴィテス
ヴィダル

内容
 ヌーヴェル・ヴァーグの先駆者エリック・ロメールが、60年〜70年代にかけて連作した“6つの教訓話”シリーズ第3話。
 フランスの地方都市を舞台に、日常の中の男女関係の微妙なニュアンスを、ウィットの効いた会話と洗練された映像であざやかに浮き上がらせた、ロメール映画らしい1本である。
 クリスマスも間近なある日曜日。主人公の男、カトリックで技師の“私”は14年ぶりに再会した旧友に誘われるままに、モード家を訪れる。モードは、離婚経験のある、美しく知的な女医。話題も豊富で会話も弾む。
 深夜、雪が降り出すころ、旧友は“私”を残して帰っていく。モードとふたりきりになった“私”は……。
 意中の娘がいながら、モードの魅力に惑わされて、ソワソワする“私”=男の本性を“同類相憐む”的自嘲を込めて、皮肉たっぷりに描写。雪に煙った街並みを映す、森閑としたモノクローム映像が絶品。