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父/パードレ・パドローネ
Padre padrone
 (イタリア 1977)


製作
ジュリアーニ・G・デ・ネグリ
監督
パオロ・タヴィアーニヴィットリオ・タヴィアーニ
原作
ガヴィーノ・レッダ
脚本
パオロ・タヴィアーニヴィットリオ・タヴィアーニ
撮影
マリオ・マシーニ
音楽
エジスト・マッチ
ジャンル
ドラマ
受賞
ベルリン国際映画祭 グランプリ
カンヌ映画祭 グランプリ/国際批評家連盟賞

キャスト
オメーロ・アントヌッティ
サヴェリオ・マルコーニ
ガヴィーノ
ファブリッツィオ・フォルテ
少年ガヴィーノ
マルセラ・ミケランジェリ
ガヴィーノ・レッダ
本人
ナンニ・モレッティ
カザレ

内容
 第二次世界大戦後のイタリア南部のサルジニア島を舞台に、文盲の羊飼いの青年が言語学者として大成する過程を描いた、ガヴィーノ・レッダの自伝の映画化。
 ある日、小学校の教室から父親に連れ出されたカヴィーノ少年は、一人前の羊飼いになるべく、20歳まで孤独な山小屋生活を強いられる。風のそよぐ音、羊の動く音、羊泥棒の音、山道を行く楽隊の音――単調な生活の中で音に敏感になっていく少年は、やがて軍隊経験をきっかけに言語に目覚める。
 言語を獲得することで、文盲の青年が、偏狭な(だが野性味にあふれた)父親の支配から精神的に抜け出していくという、異色の人間ドラマ。その親子の骨太の闘争劇が圧巻。