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サン・ロレンツォの夜
La Notte Di San Lorenzo
 (イタリア 1982)


製作
ジュリアーニ・G・デ・ネグリ
監督
パオロ・タヴィアーニヴィットリオ・タヴィアーニ
原作
パオロ・タヴィアーニヴィットリオ・タヴィアーニ
脚本
ジュリアーニ・G・デ・ネグリ/パオロ・タヴィアーニヴィットリオ・タヴィアーニ/トニーノ・グエッラ
撮影
フランコ・ディ・ジャコモ
音楽
ニコラ・ピオヴァーニ/ヴェルディ
ジャンル
ドラマ
関連作品
San Miniato, luglio '44(1954)
受賞
ボストン批評家協会賞 監督賞
カンヌ映画祭 グランプリ/全キリスト教会審査員賞
全米批評家協会賞 監督賞/作品賞

キャスト
オメロ・アントヌッティ
ガルヴァーノ
マルガリータ・ロサーノ
コンチェッタ
ミコル・グイテッリ
セシリア
クラウディオ・ビガグリ
コラード
ミリアム・ギデーリ
ベリンディア
マッシモ・ボネッティ
ニコラ
エンリカ・マリア・モデューノ
マーラ

内容
 イタリア、トスカーナ地方には、“愛する人のため、8月10日のサン・ロレンツォの日の夜に、流れ星に願いをかけると叶う”という言い伝えがある。この映画は若い母親が、その夜に子供を寝かしつけながら自分の子供時代の戦争を語る形式を取り、平和への願いを叶えようとしている。
 '44年の夏、ローマを解放して北上しつつある米軍に対し、ドイツ軍のファシストたちは米軍の進路上にある村の家々を爆破し、村人をだまして皆殺しにし、撤退しようとする。罠に感づいた長老に従い村人の半数が村を脱出するが……。
 平穏な村の人たちが、戦争のためにお互いを殺しあう悲劇を、誰が主人公ということもなく、ある時はユーモラスに、ある時は幻想的に、美しく、また残酷に描かれている。職業俳優はふたりだけで、それ以外は実際のトスカーナ地方の人々が家族ぐるみで出演している。