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ストレンジャー・ザン・パラダイス
Stranger Than Paradise
(アメリカ・西ドイツ 1984)


製作総指揮
オットー・グロッケンベルガー
製作
サラ・ドライヴァー
監督
ジム・ジャームッシュ
脚本
ジム・ジャームッシュ
撮影
トム・ディチロ
音楽
ジョン・ルーリー
ジャンル
コメディ/ドラマ
受賞
カンヌ映画祭 グランプリ
全米批評家協会賞 作品賞
ロッテルダム国際映画祭 KNF賞

キャスト
ジョン・ルーリー
ウィリー
エスター・バリン
エヴァ
リチャード・エドソン
エディ
セシリア・スターク
ロッテ叔母
ダニー・ローゼン
ビリー
ラメルジー
金を持った男
トム・ディチロ
飛行士
リチャード・ボーズ
工員
サラ・ドライヴァー
帽子の少女

内容
 16歳になるエヴァは新しい生活を始めるため、ハンガリーから単身渡米。お気に入りのジェイ・ホーキンスの音楽をガンガン鳴らしながら、人気のない見知らぬニューヨークを歩き、もう10年来ここに住み着いている従兄のウィリーの部屋を目指す。
 エヴァ、ウィリー、それにウィリーの賭博友だちエディの、奇妙な関係は、生活の余白を切り取り、張り合わせていくようなシンプルな構成で、何も起こらないまま漂泊する。その筆致だけが残っていくような随筆風の趣を映画は感じさせる。
 生活の場でも旅行に出ても、無彩色の空間はどこも同じで、目的を見失いぎくしゃくするばかりだが、そんな彼らに共感の笑いで思わずうなずいてしまう……。
 新人時代のジャームッシュの人物把握と、それに裏打ちされた映画手法(1シーン=1ショット、黒味つなぎ、白くざらついた画調etc.)の新鮮で確かなセンスは驚嘆に値する。