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蜘蛛女のキス
Kiss of the Spider Woman
(アルゼンチン・アメリカ・ブラジル 1985)


製作
フランシスコ・ラマリオJr./デヴィッド・バイスマン
監督
ヘクトール・バベンコ
原作
マヌエル・プイグ
脚本
レナード・シュレーダー
撮影
ロドルフォ・サンチェス
音楽
ジョン・ネシュリング
ジャンル
ドラマ
受賞
アカデミー賞 主演男優賞(ウィリアム・ハート
カンヌ映画祭 主演男優賞(ウィリアム・ハート
インディペンデント・スピリット賞 特別賞
ロンドン批評家協会賞 男優賞(ウィリアム・ハート
LA批評家協会賞 主演男優賞(ウィリアム・ハート
ナショナル・ボード・オブ・レビュー 主演男優賞(ウィリアム・ハート
シアトル国際映画祭 作品賞
東京国際映画祭 審査員特別賞

キャスト
ウィリアム・ハート
ルイス・モリーナ
ラウル・ジュリア
ヴァレンティン・アレグイ
ソニア・ブラガ
レニ・ラメゾン/マルタ/蜘蛛女
ホセ・リュイゴ
ウォーデン
ミリアム・ピレス
モリーナの母
ニューノ・レアル・マイア
ガブリエル
フェルナンド・トレス
アメリコ
パトリシオ・ビッソ
グレタ

内容
 南米のある国の刑務所。ベッドがふたつに便器とコップという、殺風景で陰湿な監房に、ふたりの男が収容されている。
 ひとりは、反体制運動グループの闘士として投獄された政治犯ヴァレンティン。もうひとりは、少年を犯して捕らえられたホモセクシャルのモリーナ。同じ房に閉じこめられながら、ふたりはまったく別の世界に生きている。
 現実しか見つめないヴァレンティンのかたわらで、いつか観た映画の話を始めるモリーナ。耳を塞ぐヴァレンティンも、モリーナの優しさに触れるうち、いつしか反発を超えた、ある感情の芽ばえに気づいていく……。
 原作はアルゼンチンの作家プイグの同名小説。すべて会話形式で構成されたこの小説は、誰が話しているのか判別しがたいようになっているため、映画化には困難が伴った。モリーナ役には当初、バート・ランカスターに白羽の矢がたったが、病気のため急きょハートが起用され、結果的にはこのキャスティングが映画の成功をもたらした。