イザベルの誘惑

La tentation d'Isabelle
 (アメリカ 1985)


製作
ジャン・ルイ・プロシェ
監督
ジャック・ドワイヨン
脚本
ジャック・ドワイヨン/ジャン・フランソワ・ゴイエ
撮影
ウィリアム・リュプチャンスキー
音楽
フィリップ・サルド
ジャンル
ドラマ

キャスト
アン・ジゼル・グラス
イザベル
ジャック・ボナフェ
ブリュノ
ファニー・バスティアン
リオ
シャルロット・ゲンズブール
子供
ザビエール・デリュック
アラン
アンリ・ヴィロイユ

内容
 スイスのとある田舎町。青年ブリュノには愛する妻イザベルがいる。イザベルは貞淑で、おだやかな両親にもめぐまれて幸福な家庭を築いていた。
 ところがある日ブリュノは、イザベルの昔の恋人アランを自宅へ招待してしまう。アランにはリオという妻がいて、ひとつ屋根の下で4人の男女が複雑な関係を呈するようになる。いったいブリュノは何を考えているのだろうか? やがてブリュノの異様な愛の情熱は、彼の周囲の人間にも伝染しはじめる……。
 破滅的な男の愛の探求を、「ラ・ピラート」に匹敵する官能的なカメラワークで見せる魅力的なドワイヨン作品。彼の初期の作品群に見られるような“救いがたい悲劇性”はここでは見られず、放浪した愛は映画のラストで回帰することになる。
 音楽は常連のフィリップ・サルド。シャルロット・ゲンズブールがほんの数分間だけ顔を見せている。