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汚れた血
Mauvais Sang
 (アメリカ 1986)


製作
アラン・ダアン/フィリップ・ディアス
監督
レオス・カラックス
脚本
レオス・カラックス
撮影
ジャン・イヴ・エスコフィエ
音楽
ベンジャミン・ブリットン/デヴィッド・ボウイ/セルゲイ・プロコフィフ/セルジュ・レジアーニ/シャルル・アズナヴル
ジャンル
クライム/恋愛
受賞
ベルリン国際映画祭 アルフレッド・バウアー賞/名誉賞

キャスト
ミシェル・ピコリ
マーク
ジュリエット・ビノシュ
アンナ
ドニ・ラヴァン
アレックス
ハンス・メイヨール
ハンス
ジュリー・デルピー
リース
キャロル・ブルックス
アメリカ人女性
ヒューゴ・プラット
ボリス

内容
 20世紀末のパリ。セーヌ川の流れに変化はないが、愛のないセックスによって伝染する“STBO”という新しい病気が蔓延し、ハレー彗星が地球に近づいているため夜が暑い。
 そんな近未来のある日、ジャンという男が地下鉄で死ぬ。ジャンの友人マルクは、彼がアメリカ女に殺されたとにらむ。ふたりは彼女から汚ない金を借りていたのだ。マルクは借金を返済するため、ある薬品会社が開発した“STBO”の特効薬を盗もうと計画し、ジャンの息子アレックスに目をつける。
 アレックスはガール・フレンドのリーズに惚れていたが、新しい生活を始めるため、すべてを捨てて、マルクの計画に手を貸すことにするが……。
 フィルム・ノワールとメロドラマとSF、その三者を凝った画面構成で一体化させた新感覚のドラマ。完璧ともいえる色彩設計が施された画面の中で、極めてエモーショナルなシーンの数々が炸裂していく。カラックスは本作で熱狂的な支持を得、大作「ポンヌフの恋人」にのぞむことになる。