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悪魔の陽の下に
Sous Le Soleil De Satin
 (フランス 1987)


製作総指揮
クロード・アベイユ
製作
ダニエル・トスカン・デュ・プランティエ
監督
モーリス・ピアラ
原作
ジョルジュ・ベルナノス
脚本
シルヴィ・ダントン/モーリス・ピアラ
撮影
ウィリー・クラン
音楽
アンリ・デュティユ
ジャンル
ドラマ
受賞
カンヌ映画祭 グランプリ

キャスト
ジェラール・ドパルデュー
ドニサン
サンドリーヌ・ボネール
ムシェット
モーリス・ピアラ
メヌ・セグレ

内容
 '87年5月、カンヌ映画祭グランプリを得ながらもすさまじい賛否の渦に巻き込まれたいわくつきの作品。フランス映画の鬼才モーリス・ピアラが渾身の力を込めて描いた、聖性と魔性との葛藤の物語である。どこかブレッソンを想わせる禁欲的なスタイルのなかで、北フランスの農村を審美的ともいえる映像でみごとに捉えた力作。
 北フランス・カンパーニュの司祭ドニサンは、並はずれた苦行のなかに神への信頼と懐疑への抉別を求めていた。しかしある時彼は悪魔と出会う。彼は悪魔によって人の心を読みとる力を授けられるが、恋人を殺害し、絶望にうちひしがれる少女をついに救うことができない。数年後、彼はある少年の死に立ち会うが、“奇跡を起こせ”との心の声を聞き……。
 鈍重な主人公が真の聖性へと肉薄しながらも悪魔との戦いにもろくも敗れていく。原作の枝葉を刈り取った脚色もみごとである。