建築家の腹

建築家の腹

The Belly of an Architect

　(イギリス・イタリア　1987)

製作	コリン・カレンダー／ウォルター・ドノヒュー
監督	ピーター・グリーナウェイ
脚本	ピーター・グリーナウェイ
撮影	サッシャ・ヴィエルニー
音楽	グレン・ブランカ／ヴィム・メルテン
ジャンル	ドラマ
受賞	シカゴ映画祭	主演男優賞（ブライアン・デネヒー）

キャスト
ブライアン・デネヒー	ストーリー・クラックライト
クロエ・ウェブ	ルイザ・クラックライト
ランバート・ウィルソン	カスパシャン・スペクラー
セルジオ・ファントーニ	イオ・スペクラー
ヴァンニ・コルベリーニ	フレデリコ
アルフレード・ヴァレッリ	フリオ
ジェフリー・コプレストン	カスペッティ
フランチェスコ・カルネルッチ	パスターリ
マリーノ・マセ	トレットリオ

内容

　アメリカの建築家クラックライトは、若き妻ルイザをつれてローマへ行く。そこでは18世紀に生きた幻想的な建築家ブーレの展覧会が開催されようとしている。クラックライトは、その展覧会の監修を任されているのだ。
　彼はローマで歓迎を受け、自信にあふれていた。しかし、彼の自信は少しずつかげりをおび、突然の腹痛におそわれる……。
　ブーレに憧れ、彼に自分の心情を託し続ける主人公を演じるブライアン･デネヒーは、「シルバラード」や「夜霧のマンハッタン」で、クセのある脇役をつとめ、本作品では'87年シカゴ映画祭最優秀主演男優賞を受賞。
　グリーナウェイの独特の映像は、バランスに重点をおいたシンメトリーな構図が大きな特徴となっていて、エキセントリックな雰囲気も漂わせている。この作品は、グリーナウェイの作品の中で最も成熟した完成度の高いもので、「ZOO」とはひと味違った良さがある。