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八月の鯨
The Whales of August
 (アメリカ 1987)


製作総指揮
シェップ・ゴードン
製作
キャロリン・ファイファー/マイク・E・カプラン/スチュアート・M・ベッサー
監督
リンゼイ・アンダーソン
原作
デヴィッド・ベリー
脚本
デヴィッド・ベリー
撮影
マイク・ファッシュ
音楽
アラン・プライス
ジャンル
ドラマ
受賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー 主演女優賞(リリアン・ギッシュ

キャスト
ベティ・デイヴィス
リビー・ストロング
リリアン・ギッシュ
サラ・ウェバー
ヴィンセント・プライス
マラノフ
アン・サザーン
ティシャ・ドーティ
ハリー・ケイリーJr。
ジョシュア・ブラケット
フランク・グライムズ
ベックウィズ
マーガレット・ラッド
若き日のリビー
ティシャ・スターリング
若き日のティシャ
メアリー・スティーンバーゲン
若き日のサラ
フランク・ピットキン
老ランドール
マイク・ブッシュ
若き日のランドール

内容
 老姉妹リビーとサラを演じるベティ・デイヴィスとリリアン・ギッシュを筆頭に、ヴィンセント・プライス、アン・サザーン、ハリー・ケイリーJr。と、往年のハリウッド大スターが勢ぞろい。人生の黄昏を迎えた5人の男女のささやかな日常を、微妙な心理描写とともにキメ細やかに映し出した、詩情あふれる人生ドラマの秀作。
 60年来の習慣で、今年も海辺のサマーハウスにやって来たリビーとサラ。目の不自由なリビーは、常にヒステリック。家を訪れる旧知の人々にも毒舌をあびせる始末だ。
 ある夜、サラは、隣に住むロシア移民のマラノフ氏を夕食に招待。久しぶりに口もとに紅をさし、よそ行きのワンピースを着て、マラノフ氏を迎えるサラ。彼女は彼に、8月になると水平線に姿を現わす鯨の話をする。今年もまた、鯨の来訪を待ちわびているのだと……。
 年老いてもなお、明日を信じて前向きに生きようとするサラ。生あることの素晴らしさを、死の瞬間まで夢と希望を胸に生きることの大切さを、改めて教えてくれる一編。