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バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト
Bad Lieutenant
 (アメリカ 1992)


製作総指揮
パトリック・ワックスバーガー/ロンナ・B・ウォレス
製作
メアリー・ケイン/ダイアナ・フィリップス/エドワード・R・プレスマン/ランディ・サブサワ
監督
アベル・フェラーラ
原作
ゾーイ・ルンド
脚本
アベル・フェラーラ
撮影
ケン・ケルシュ
音楽
ジョー・デリア
ジャンル
クライム/ドラマ

キャスト
ハーヴェイ・カイテル
刑事
ブライアン・マケルロイ
刑事の息子
フランキー・アッキアリート
刑事の息子
ペギー・ゴームリー
刑事の妻
ステラ・カイテル
刑事の娘
ヴィクター・アーゴ
刑事
ポール・カルダロン
刑事
レナード・L・トーマス
刑事
フランキー・ソーン
尼僧

内容
 ニューヨーク・インディーズ出身の映画作家として知られるアベル・フェラーラが、彼の最もお気に入りの俳優であるハーヴェイ・カイテルを主人公に、アルコールとドラッグと汚職にまみれた警官の姿を描き、その中に聖なるものを見ようとした野心作。
 朝、目覚めてはコカインをキメ、夜は愛人宅でアルコール漬けという毎日を送る警部補のLT。ある日、尼僧に対するレイプ事件が起こる。犯人を無条件に許そうとする尼僧に、LTはイラつく。「イエスはあなたのために死んだのです」と語る尼僧に、LTは泣き崩れ、己の弱さと罪を自覚するのだが……。
 むき出しの欲望とカソリック的な道徳、その相剋の中で葛藤する男を演じたハーヴェイ・カイテルの迫真の演技が感動的。