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木と市長と文化会館 または七つの偶然
L'arbre, le maire et la mediathcque
 (フランス 1993)


製作
フランソワーズ・エチェガレー
監督
エリック・ロメール
脚本
エリック・ロメール
撮影
ディアーヌ・バラティエ
音楽
セバスチャン・エルムス
ジャンル
コメディ

キャスト
パスカル・グレゴリー
ジュリアン
アリエル・ドンバール
ベレニス
ファブリス・ルキーニ
マーク
クレマンティーヌ・アムルー
ブランディーヌ
フランソワ・マリー・バリエ
レジー
ミシェル・ジャウワン
アントワーヌ

内容
 ヌーヴェル・ヴァーグの精神を軽やかに保ち続ける老匠エリック・ロメールが、“四季の物語”シリーズの合い間に撮り上げたコメディ。
 大都市郊外の空間を好んで舞台にしてきた彼は、都市対田舎という対立軸に着目、文化会館建設の代償に樹齢百年の樹が伐採されることの是否をめぐっての政治的立場やエコロジー的観点から、大人も子供も自由に議論するさまをアクチュアルに捉える。
 といって、主張の正当性を急ぐ映画ではまったくなく、トータルには他愛ない偶然に左右される人間喜劇に尽きぬ味をみせる。
 ドキュメンタリーからミュージカル的手法までを射程に入れつつ、全カットが簡潔にしてみずみずしいという演出の離れ技。本国フランスでは総選挙2カ月前にゲリラ的に封切られ、口コミ効果でクリーン・ヒットとなった。