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雨上がりの駅で

Compagna di viaggio
 (イタリア 1996)


製作
エンゾ・ポルセリ
監督
ピーター・デル・モンテ
原作
ピーター・デル・モンテ/マリオ・フォルチュネイト
脚本
グロリア・マラテスタ/クラウディア・スバリジャ
撮影
ジュゼッペ・ランチ
音楽
ダリオ・ルカントゥーニ
ジャンル
ドラマ/ロードムービー
受賞
上海国際映画祭 主演男優賞(ミシェル・ピコリ

キャスト
アーシア・アルジェント
コーラ
ミシェル・ピコリ
コジモ
シルヴィア・コーエン
エイダ
リーノ・カポリッキオ
ペペ

内容
 気ままなバイト生活を送る19歳の娘コーラが、知人から奇妙な仕事を頼まれる。それはアルツハイマー症に陥った老教授を尾行し、その行動を連絡するというものだった。教授の突飛な行動に翻弄され、イタリア各地を駆けめぐるはめになったコーラの心に、やがて奇妙な変化が……。
 イタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントを父に持つ若手女優アーシアが、みずみずしい魅力をふりまくロード・ムービー。旅を通して様々な人々との出会いを経験するヒロインの“自分探し”の物語なのだが、その表現はあくまで淡々としていて慎ましい。
 まったくコミュニケーションが噛み合わなかったヒロインと老人が、何度かはぐれながらも駅で再会し、言葉を発しないまま心を通わせるラスト・シーンは、驚くほど豊かな感動に満ちている。名カメラマン、ジュゼッペ・ランチの柔らかい光に満ちたナチュラルな映像美も秀逸。