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浮き雲

Kauas pilvet karkaavat
 (フィンランド 1996)


製作総指揮
エルキ・アスタラ
製作
アキ・カウリスマキ
監督
アキ・カウリスマキ
脚本
アキ・カウリスマキ
撮影
ティモ・サルミネン
音楽
シェリー・フィッシャー
ジャンル
ドラマ/コメディ
受賞
カンヌ映画祭 全キリスト教会特別賞

キャスト
カティ・オウティネン
イロナ
カリ・バーナネン
ラウリ
エリナ・サロ
ショルム夫人
マッティ・ペロンパー
写真の子供

内容
 現代のヘルシンキ。レストランの給仕長イロナとバス運転手のラウリが、夫婦そろって失業の憂き目に遭う。家のローンを払わなくてはならないふたりは、職探しをするがまったくうまくいかず、ついにはギャンブルで一文無しになってしまう……。
 フィンランドの人気監督アキ・カウリスマキの最新作は、平凡な夫婦の愛を見つめたドラマ。失業という現実に密着したテーマを描きながらも、奇妙な配色の室内セットや透明感あふれる夜の情景などが、どこか非現実的なムードを醸し出している点が面白い。
 カウリスマキ作品特有のポーカーフェイスで無口な登場人物たちが乾いた笑いを誘い、見る者はいつしか端正で緩やかな映像のリズムに魅了されていく。このうえなく慎ましくて優しいハッピーエンドも最高!