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ティコ・ムーン
Tykho Moon
 (フランス・ドイツ 1996)


製作総指揮
アラン・セントンゼ
製作
モーリス・ベルナルト/クリストフ・メイヤー・ウィール/ウィランド・シュルツ・キール
監督
エンキ・ビラル
原作
エンキ・ビラル
脚本
エンキ・ビラル/ダン・フランク
撮影
エリック・ゴーティエ
音楽
ゴラン・ヴェイヴォダ
ジャンル
SF/サスペンス
受賞
ブリュッセル国際ファンタジー映画祭 特別賞

キャスト
ジュリー・デルピー
レナ
ヨハン・レイゼン
ミシェル・ピコリ
マクビー
マリー・ラフォレ
リシャール・ボーランジェ
グレンバール
ジャン・ルイ・トランティニャン

内容
 フレンチ劇画(バンド・デシネ)の先駆者としてカルト的な人気を集める鬼才アーティスト、エンキ・ビラルが、'89年の「バンカー・パレス・ホテル」以来、久々に発表した監督第2作。
 近未来の月面都市の支配者マクビーが、双子の弟が何者かに暗殺されたことをきっかけに、死の恐怖にとりつかれる。血液が青くなる奇病に冒されたマクビーを救えるのは、行方不明中の謎の人物ティコ・ムーンだけだった。やがて街にさまよい込んできた記憶喪失の男アニクストをめぐり、娼婦、ジャーナリストら謎めいた人々の思惑が交錯していく……。
 精密な画風で知られるビラル特有のざらついた質感が、アナログ感覚でフィルムに転化されたSFハードボイルド。「バンカー・パレス・ホテル」のヒロイン、キャロル・ブーケとも共通する赤い髪をしたジュリー・デルピーの目覚ましい活躍ぶりからは、タフでクールな女性に対するビラルの賛美が読み取れる。