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アイ・ウォント・ユー

I Want You
 (イギリス 1998)


製作総指揮
スチュワート・ティル
製作
アンドリュー・イートン/ジーナ・カーター
監督
マイケル・ウィンターボトム
脚本
ユアン・マクナミー
撮影
スラヴォミール・イジャック
音楽
エイドリアン・ジョンストン
ジャンル
恋愛/犯罪/ドラマ

キャスト
レイチェル・ワイズ
ヘレン
アレッサンドロ・ニヴォラ
マーティン
ルカ・ペトロシック
ホンダ
ラビーナ・ミテフスカ
スモーキー
カルメン・イジョゴ
アンバー
ベン・ダニエルズ
ボブ
ジェラルディン・オーロウ
ソーニャ
スティーヴ・ジョン・シェパード
サム
ジュリアン・リヴェット
ビリー

内容
 マイケル・ウィンターボトム監督が、クシシュトフ・キェシロフスキ作品などでフィルターを多用した独特のトーンの映像を創造してきたカメラマン、スラヴォミール・イジャクを招き、新たなアプローチを実践した愛憎劇。
 14歳の恋人ヘレンの父親をセックス中に殺し、服役していたマーティンが9年ぶりに帰郷。23歳になったヘレンは美容室で働き、人気DJのボブという恋人がいた。一方、彼女を追い続けている難民の少年ホンダは、町の人々の会話を盗聴することが楽しみだった。
 そんな中、マーティンがヘレンの前に現れた。ふたりは結ばれるが、ヘレンはマーティンを警察に訴え、保護観察中の彼は町を出るよう勧告される。ヘレンに詰め寄るマーティンは謎の言葉を残して、彼女に殺されてしまう。
 主役ふたりの感情と肉体がひたすらスレ違い続けるなか、物語のエモーションを高めるのはエルヴィス・コステロのタイトル・ナンバー。港町の情景や登場人物の肉体を官能的に捉えた映像美と相まって、ウィンターボトム作品としては珍しくムード先行のフィルムノワールに仕上がっている。