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アメリカン・サイコ

American Psycho
 (アメリカ・カナダ 2000)


製作総指揮
ジョゼフ・ドレイク/マイケル・ペイサーネック/ジェフ・サックマン
製作
クリスチャン・ハルシー・ソロモン/クリス・ハンリー/エドワード・R・プレスマン/クリフォード・ストライト/ロブ・ワイズ/アーニー・バーバラッシュ/アレッサンドロ・キャモン/ヴィクトリア・ハースト/グレッチェン・マクガワン
監督
メアリー・ハロン
原作
ブレット・イーストン・エリス
脚本
メアリー・ハロン/ジュネヴェル・ターナー
撮影
アンジェイ・サクラ
音楽
ジョン・ケイル
ジャンル
ホラー/スリラー/ドラマ

キャスト
クリスチャン・ベール
パトリック・ベイトマン
ウィレム・デフォー
ドナルド・キンボール
ジャレッド・レト
ポール・アレン
ジョッシュ・ルーカス
クレイグ・マクダーモット
サマンサ・マシス
コートニー・ローリンソン
マット・ロス
ルイス・カルサーズ
ビル・セイジ
デヴィッド・ヴァン・パットン
クロエ・セヴィニー
ジーン
リーズ・ウィザースプーン
イヴリン・ウィリアムズ

内容
 80年代のニューヨークはウォール街。証券会社に勤める若手エリート、パトリック・ベイトマンは誰もが羨む高級マンションに暮らし、優雅な生活を送っていた。ファッションはもちろん、ブランドやレストラン、ビューティーケアにまで余念がない彼には、人には言えないある欲望に悩まされていた。それは、人をズタズタ刺し殺したいという抑えきれない殺意だったのだ・・・。
 91年にアメリカで出版され、そのショッキングな内容で話題を呼び、NOW(全米女性機構)によるボイコット運動まで巻き起こしたブレット・イーストン・エリスの同名小説を映画化。何度も映画化の話が持ち上がっていながら、なかなか実現出来なかったこの作品を、見事に映像化したのは画家アンディ・ウォーホールを撃った女性の姿を描いた映画「I SHOT ANDY WARHOL」でメガホンをとったメアリー・ハロン。
 恐ろしいほど神経質で、プライドが高く、キレたら恐い主人公の内面を見事に表現した脚本、そしてその主人公ベイトマンに命を吹き込んだクリスチャン・ベールの、迫真の演技は圧倒的な存在感を感じさせる。
 80年代にブレイクしたホイットニー・ヒューストンやフィル・コリンズの曲に対して、評論家さながらのウンチクをたれ、音楽への執着と、抑えきれない殺意のきっかけを意図してる演出もニクイ!80s音楽ファンなら思わず唸ってしまう小意気なブラックジョークが劇中、所々にちりばめられている。この映画を見て、悪夢からなかなか覚められない時のような、嫌〜な感覚を存分に味わってみてはいかが?