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トラフィック

Traffic
 (ドイツ・アメリカ 2000)


製作総指揮
キャメロン・ジョーンズ/グレアム・キング/アンドレアス・クライン/マイク・ニューウェル/リチャード・ソロモン
製作
ローラ・ビックフォード/マーシャル・ハースコヴィッツ/エドワード・ズウィック
監督
スティーヴン・ソダーバーグ
原作
サイモン・ムーア
脚本
スティーヴン・ギャガン
撮影
スティーヴン・ソダーバーグ
音楽
クリフ・マルティネス/ジェフ・ローナ
ジャンル
クライム/ドラマ
受賞
アカデミー賞
助演男優賞(ベニチオ・デル・トロ)/監督賞/編集賞/脚色賞
ベルリン国際映画祭
男優賞(ベニチオ・デル・トロ
英国アカデミー賞
脚本賞/助演男優賞(ベニチオ・デル・トロ
シカゴ映画批評家協会賞
監督賞/助演男優賞(ベニチオ・デル・トロ
ゴールデン・グローブ賞
助演男優賞(ベニチオ・デル・トロ)/脚本賞
LA映画批評家協会賞
監督賞
MTV映画賞
女優賞(エリカ・クリステンセン)
ナショナル・ボード・オブ・レビュー
監督賞
NY映画批評家協会賞
監督賞/作品賞/助演男優賞(ベニチオ・デル・トロ

キャスト
ベニチオ・デル・トロ
ハヴィエール・ロドリゲス・ロドリゲス
ジェイコブ・ヴァーガス
マノロ・サンチェス
マイケル・ダグラス
ロバート・‘ボブ’・ハドソン・ウェイクフィールド
ドン・チードル
モンテル・ゴードン捜査官
ミゲル・フェラー
エドゥアルド・ルイス
ルイス・グースマン
レイ・カストロ捜査官
エリカ・クリステンセン
キャロライン・ウェイクフィールド
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ
ヘレナ・アヤラ
アルバート・フィニー
チーフ
D・W・モフェット
ジェフ・シェリダン
ジェームズ・ブローリン
ラルフ・ランドリー将軍
スティーヴン・バウアー
カルロス・アヤラ
エイミー・アーヴィング
バーバラ・ウェイクフィールド
デニス・クエイド
アーニー・メッツガー
ベンジャミン・ブラット
ホアン・オブレゴン
サルマ・ハエック
ロザリオ

内容
 アメリカとメキシコを結ぶ巨大麻薬コネクション「トラフィック」。メキシコ州警察の警官ハヴィエールは親友と共に国境の警備にあたっていたが、やがて親友が汚職に手を染めてしまう。一方、麻薬取締り最高責任者ロバートは、娘が麻薬に溺れていることを知り、なんとか立ち直らせようとする。麻薬王の妻は夫と子供を守る為、自らも悪の組織に手を染めていく。麻薬に関わる人々の思考が交差する中、それぞれの事件はやがて結末を迎えるのだった。
 2000年12月に全米で公開され、各映画賞の主要30部門以上を総ナメにし、爆発的なヒットを飛ばした話題作「トラフィック」。その魅力はアメリカとメキシコを結ぶ巨大麻薬コネクションを題材にしたスケールの大きさと、メキシコのシーンを太陽と砂漠をイメージしたかのようなセピア色で描いたスタイリッシュな映像、そして先が読めないスリリングなストーリーと映画全体から漂う緊迫感だろう。
 多くの登場人物がいながら物語が混乱することなく、さらに群像劇にありがちな最後に全員が関わっていくという展開もみせない。それぞれのエピソードに緊張が走り、やがて結末を迎えていく。特に各映画賞で評価が高いメキシコ警官役のベニシオ・デル・トロの鋭い演技が際立っている。彼の持つ存在感と灰汁の強さは、この映画のイメージにぴったりとハマッていて観客をストーリーに引き付ける力強さを持っている。登場人物全員が悲しみと怒りに満ちていて、そのパッションが大きな原動力となって物語を動かしているかのようにも感じる。アメリカが抱える最も大きな社会問題「麻薬」が織り成す様々な人間模様は、最初から最後まで手に汗握る面白さを持っている!