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偽りの花園
The Little Foxes
 (アメリカ 1941)


製作 サミュエル・ゴールドウィン
監督 ウィリアム・ワイラー
原作 リリアン・ヘルマン
脚本 リリアン・ヘルマン/アラン・キャンベル/アーサー・コバー/ドロシー・パーカー
撮影 グレッグ・トーランド
音楽 メレディス・ウィルソン
ジャンル ドラマ
シリーズ Another Part of the Forest(1948)

キャスト
ベティ・デイヴィス レジーナ・ギデンズ
ハーバート・マーシャル ホーレス・ギデンズ
テレサ・ライト アレクサンドラ・ギデンズ
リチャード・カールソン デヴィッド・ヒューイット
ダン・ドゥリア レオ・ヒュバード
パトリシア・コリンジ バーディ・ヒュバード
チャールズ・ディングル ベン・ヒュバード
カール・ベントン・リード オスカー・ヒュバード
ジェシカ・グレイソン アディ
ジョン・マリオット キャル
ラッセル・ヒックス ウィリアム・マーシャル

内容
 「嵐が丘」「西部の男」など数多くの秀作を生んできたゴールドウィンとワイラーの名コンビが、女流劇作家ヘルマンのヒット舞台劇を映画化。ヘルマン自らが脚色にあたっている。女主人公の居間だけに舞台を限った原作を巧みに解体し、戸外へ屋内へと自在に映画的にドラマ空間をひろげた手腕はさすが。
 物語の舞台は20世紀はじめの南部のある町。心臓の悪い資産家の夫からなんとかして綿工場の資金を引き出そうと画策するその妻レジーナと、そのふたりの兄のエゴイスティックな姿が、一流の冷徹なリアリズム手法で描かれる。
 ラスト近く、突然心臓発作に襲われた夫を、レジーナが冷然と見殺しにするシーンはことにショッキング。このシーンをはじめ、例によって階段の劇的な使い方に、独自の演出を発揮し、出演陣もそれぞれの力量を出しきっている。