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あの頃ペニー・レインと
Almost Famous
(アメリカ 2000)
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イアン・ブライス/キャメロン・クロウ/リサ・スチュワート/マーティ・P・アウィン/スコット・M・マーティン/スティーヴン・P・セタ/ジェリー・ジスマー | |
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キャメロン・クロウ | |
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キャメロン・クロウ | |
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ジョン・トール | |
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ナンシー・ウィルソン/アート・ガーファンクル/エルトン・ジョン/ジミー・ペイジ/トッド・ラングレン/ロッド・スチュワート/ポール・サイモン/スティーヴィー・ワンダー | |
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恋愛/コメディ | |
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オリジナル脚本賞 |
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新人女優賞(ケイト・ハドソン)/助演女優賞(フランシス・マクドーマンド) | |
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監督賞/作品賞/脚本賞/助演女優賞(フランシス・マクドーマンド) | |
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オリジナル脚本賞/音響賞 | |
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オリジナル脚本賞/助演女優賞(フランシス・マクドーマンド)/特別賞(ケイト・ハドソン) | |
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作品賞/脚本賞/助演女優賞(フランシス・マクドーマンド) | |
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作品賞/助演女優賞(ケイト・ハドソン) | |
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助演女優賞(ケイト・ハドソン) | |
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助演女優賞(フランシス・マクドーマンド) |
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デビュー作の「セイ・エニシング」から「シングルス」「ザ・エージェント」と、心の琴線に触れる秀作を作りつづけてきたキャメロン・クロウ監督の“優しいハート”の原点はここにあったのかと、映画ファンなら思いがけない発見にほくそ笑むに違いない。クロウ監督がわずか15歳でローリングストーン誌のライターになってしまった夢のような体験をまとめたのが、この映画。ひとつの夢を追いつづければ必ず奇跡は起きる。そんな気持ちになる愛と希望に満ちた一編だ。それにしても、「あの頃ペニー・レインと」とは、切なく甘酸っぱい10代の思い出を現わすにはドンピシャの邦題である。 ウィリアムは15歳。弁護士を目指す彼が、ロックを聴き出したのは姉の影響から。伝説的なロック・ライターのレスターに気に入られ、彼の雑誌や地元の新聞に掲載された原稿が、たまたまローリングストーン誌の編集者の目にとまったのが幸運のはじまり。何せ、相手は15歳の小僧が書いたとは思っていない。ウィリアムはローリングストーン誌からブレイク寸前のロック・バンドのツアーに同行取材する仕事を得る。 普通だったらプロのミュージシャンたちが見向きもしないようなガキだが、そのひたむきな純粋さが周囲の大人たちを惹きつける。そして彼らはホンネを少年に語りかけるようになる。 その同行取材ができるきっかけを作ってくれたのは、ロック・バンドのグルーピーの中でもリーダー的な存在のペニー・レインだった。出遭ったその日から、ウィリアムにとって彼女は女神のような存在となる。 ペニー・レインを演じているのは、ゴールディ・ホーンを母に持つケイト・ハドソン。彼女は幼さと妖艶さを併せ持った圧倒的な存在感で観る者を魅了する。ウィリアムにとっては厳しい恋の結末を迎えるが、初恋は実らないからこそ美しい思い出としていつまでも残るのである。 キャメロン・クロウが久々にジャーナリストの立場から伝説的な映画監督ビリー・ワイルダーに取材して、その対話をまとめた「ビリー・ワイルダーならどうする?」が先頃出版された。リサーチと執筆に1年半をかけた労作である。ワイルダーに取材しつつ、クロウ監督が「あの頃ペニー・レインと」の脚本をまとめあげようとしている様子も会話の端々から読み取ることができる。 |