拡大
ハイ・フィデリティ

High Fidelity
 (イギリス・アメリカ 2000)


製作総指揮
アラン・グリーンスパン/マイク・ニューウェル
製作
ティム・ビヴァン/ラッド・シモンズ/スティーヴ・ピンク/ライザ・チェイシン/ジョン・キューザック/D・V・デヴィセンティス
監督
スティーヴン・フリアーズ
原作
ニック・ホーンビー
脚本
D・V・デヴィンセンティス/スティーヴ・ピンク/ジョン・キューザック/スコット・ローゼンバーグ
撮影
シーマス・マクガーヴェイ
音楽
ハワード・ショア/エルヴィス・コステロ/ボブ・ディラン/エルトン・ジョン/リズ・フェア
ジャンル
恋愛/コメディ/ドラマ
パロディ
欲望という名の電車(1951)/ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ! ヤァ!(1964)/キッズ(1995)
受賞
ブロックバスター・エンターテインメント賞
助演男優賞(ジャック・ブラック

キャスト
ジョン・キューザック
ロブ・ゴードン/ナレーター
イーベン・ヤイレ
ローラ
トッド・ルイソ
ディック
ジャック・ブラック
バリー
リサ・ボネット
マリー・デサル
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ
チャーリー・ニコルソン
ジョーン・キューザック
リズ
ティム・ロビンス
アイン・レイモンド
クリス・ラーマン
ヴィンス
ベン・カー
ジャスティン
リリー・テイラー
サラ・ケンドリュー
ジョーリー・カーター
ペニー・ハードウィック
ナターシャ・グレッグソン・ワグナー
キャロライン・フォーティス
シャナン・スティロ
アリソン・アッシュモア
ドレイク・ベル
ロブ・ゴードン
ローラ・ホワイト
ローラの母
ハロルド・レイミス
ロブの父

内容
 シカゴで中古レコード店を営むロブは30代の独身男。最近、同棲していた恋人ローラが出ていき、自分の今までの失恋体験を思い出していた。「何故あの時、別れてしまったのか?自分のどこが悪かったのか?」その答えを知る為、昔の彼女達と会おうと考えたロブ。それは自分の本心を知る大きなきっかけでもあった・・・。
 いくつになっても大人になれない大人。そんなピーターパン症候群的な青年の恋の行方を描いた辛口コメディ。素直になれず、強がってばかりの自分。本当は彼女のことが好きなのに、うまく自分の気持ちを伝えられず、あとあと後悔する。
 ダメ男、ロブを演じるのはジョン・キューザック。言い訳がましいセリフを呟き、自分を正当化しようとする姿はかなり信憑性アリ。それもそのはず、彼が製作、脚本、音楽監修を手掛けるという力の入れよう。原作を読んで「100パーセント自分を重ねた」というキューザックの渾身の作品なのだ。
 今作の魅力はズバリ音楽!それも70’s、80’sのマニアックな曲が映画の所々に流れ、ストーリーの鍵ともなっている。スティービー・ワンダーの大ヒット作「心の愛」を駄作となじり、「I Believe」を好む。ボブ・ディラン、ザ・キンクス、エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズ(それもソロではなく、グループ時代というのが皮肉めいてて主人公らしい)といったアーティストのナンバーが登場。「アメリカン・サイコ」の主人公クリスチャン・ベール扮するパトリック・ベイトマンと、是非、会って話してもらいたいもの。一方のベイトマンは、かなりミーハーな曲を好む。ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース、フィル・コリンズ、ホイットニー・ヒューストンなどなど、まさにビルボードTOP10入りする曲のオンパレード。会ったら喧嘩になるんでしょうね。