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霧の中の風景
Topio Stin Omichli
 (フランス・ギリシャ・イタリア 1988)


製作
エリック・ユーマン/ステファヌ・ソラ/テオ・アンゲロプロス
監督
テオ・アンゲロプロス
脚本
テオ・アンゲロプロス/トニーノ・グエッラ/タナシス・ヴァルティノス
撮影
ヨルゴス・アルヴァニティス
音楽
エレニ・カラインドロウ
ジャンル
ドラマ
受賞
ベルリン国際映画祭 ニューシネマ賞
ヨーロッパ映画賞 作品賞
ヴェネチア映画祭 国際批評家賞/銀獅子賞

キャスト
ミカリス・ゼーケ
アレクサンドル
タニア・パライオログウ
ヴーラ
ストラトス・ジョルジョログウ
オレスト
ディミトリアス・カベリディス
叔父

内容
 「旅芸人の記録」「アレクサンダー大王」などで、ギリシャのみならず世界的な映画作家として注目されるテオ・アンゲロプロスの長編第8作。ヴェネチア映画祭をはじめ各国で絶賛を浴びた傑作である。
 ふたりの幼い姉弟、ブーラとアレクサンドロスは、家を出てある夜汽車に飛び乗り、ドイツにいる父を探す旅に出る。まだ顔を見たこともない父を探す旅の中で、ふたりは様々な人との出会いや別れを経験し、その希望と失望を通して人生と世界を学んでゆく……。
 どちらかといえば難解なイメージの強かったアンゲロプロス作品にしては珍しくとっつきやすい。実話を基にしたおとぎ話風な語り口で、その美しい映像とあいまって強い感動が胸を打つ。また、アンゲロプロスの旧作に出演したキャラクターたちが何人か顔を出しているのもファンにとっては興味深いところ。