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地獄に堕ちた勇者ども
La caduta degli dei
 (イタリア・スイス・西ドイツ 1969)


製作総指揮
ピエトロ・ノタリアンニ
製作
エヴェル・ハジャグ/アルフレッド・レヴィ/アッティリオ・ドノフリオ
監督
ルキノ・ヴィスコンティ
脚本
ニコラ・バダルッコ/エンリコ・メディオリ/ルキノ・ヴィスコンティ
撮影
パスカリーノ・デ・サンティス/アルマン・ナヌッチ
音楽
モーリス・ジャール/ウォルター・コロ/ウィリー・コロ
ジャンル
ドラマ/戦争

キャスト
ダーク・ボガード
フレデリック・ブラックマン
イングリッド・チューリン
ソフィー・フォン・エッセンベック男爵夫人
ヘルムート・グリム
アシェンバック
ヘルムート・バーガー
マーティン・フォン・エッセンベック
レノー・ヴェルリー
ガンター・フォン・エッセンベック
ウンベルト・オルシーニ
ハーバート・サルマン
ラインハード・コルデホフ
コンスタンティン・フォン・エッセンベック
アルブレクト・ショーンハルス
ジョアキム・フォン・エッセンベック
シャーロット・ランプリング
エリザベス・サルマン

内容
 第二次世界大戦中、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」によってネオ・レアリスモの口火を切ったヴィスコンティ監督が、大戦前のドイツを舞台に、ナチズムによって富と権力を奪われていく鉄鋼一族の悲劇を描きながら、歴史そのものまで語り尽くした集大成とも言える作品。
 ナチスが台頭し始めた'33年の冬、ルール地方に勢力を持つ鉄鋼王、エッセンベック家の集いの夜、当主が何者かの陰謀によって暗殺される。この事件を契機に起こる一族の跡目相続の骨肉の争いと、それによって漁夫の利を得ようとする陰険なナチス親衛隊の存在を描き出す。
 「ベニスに死す」に続くドイツ3部作('72年の「ルートヴィヒ 神々の黄昏」で完結)の中間に位置するこの作品でヴィスコンティは、人間の愛憎と相剋をデカダンスな映像美で浮き彫りにする。